ストレスが招く様々な身体の不調!!心身症とは!?
日本がストレス社会と呼ばれてからとても長い年月が経ちました。またストレスという言葉が市民権を得てからも随分な年月が経ったように思います。
ストレスが原因とみられる病は年々増加し、これがストレス社会によるものなのか、日本人のストレス耐性が少なくなったからなのか、あるいはその両方なのか原因はわかりません。
今回は様々にあるストレスに起因する病の一つ、心身症について記事を書いてまいりたいと思います。この病はまさにストレスが生み出す病の代名詞ともいえますので、ストレスについても触れていければと思います。それでは初めて参ります。
心身症とは?
心身症は冒頭でも触れた通り、ストレスが生み出す身体の不調を総称したものです。その原因が人間関係にあるのか、責任ある仕事にあるのか、他の疾患が併発しているものなのかは人それぞれです。
しかしわかっていることは、度重なるストレスを我慢して、限界を突破してしまった時に発症するという事です。それではストレスが溜まっている状態というのはどのようにわかるのでしょうか。
例えば動物の場合、ストレスを感じると身体の毛が抜け落ちたり(脱毛)、常同行動、つまり同じ場所をグルグルと徘徊したり、首を上下に振り続けたり、攻撃性が増したりして自分や他の仲間を噛んだりするような行動を起こします。
しかし、人間の場合はもう少し複雑なプロセスを踏みます。良いか悪いは抜きにして人間には思考能力と抵抗力が備わっていますのでストレスを感じるとまずはそのストレスに対して抵抗する力が働きます。
例えば、上司に叱られたり、恋人と喧嘩したり、友人に悪口を言われた時、心臓は早鐘をうち、かーっと頭に血が上って、体温が上昇し、発汗などを感じた経験はどなたにもあると思います。これはストレスに対する警告反応期と呼ばれ、敵を目の前にして頭をフル回転させ、体温を上昇して、すぐにでも活動できる状態にしているのです。
さらに、そういったストレスがより長い期間続くと今度は抵抗期に入ります。この状態の時は、自分がストレスに対して強くなったように感じて、その環境に慣れたのだと勘違いする時期です。この時によくみられるのが睡眠障害です。なぜなら、この時、自分が強くなったと過信した脳は休息時間を減らして、いつでも活動できるように心や身体を休める機能を抑えてしまうからです。
そして最後に疲弊期を迎えます。抵抗期で勘違いした身体は自分のエネルギーがどの程度使用されているのかわからないまま、活動を続けようと頑張り続けます。しかし、十分な休息がなければその状態はいつまでも続けることができません。いずれエネルギーは枯渇し、その結果、心身症などの病が発症したり、自律神経の失調が現れ、日常生活に支障をきたすようになります。
心身症の症状は?その改善方法は?
心身症は人によってその症状も程度もバラバラで一概にどのような症状が現れるかは言えません。
有名な所では脱毛、動悸・息切れ、生殖器の不調、便秘、高血圧、めまい・立ち眩み、食欲不振、情緒不安定、集中力の欠落など挙げればきりがありません。まずは心身症の疑いがあると分かった時は、ご自身だけで考えず、第三者や専門家に相談してみることをおすすめします。
そしてこの心身症の改善方法ですが、これはストレスを取り除く以外にはありません。一番いいのは十分な休息を取ってあげることです。消化していない有給があれば思い切って会社を休んでみたり、そういったお休みがとれない主婦や子供の育児に追われている方々は自分の状態をキチンとパートナーに伝えて助けを求められる関係性を作ることが大切だと思います。
しかし、そうはいっても、環境をすぐに変えることは難しい時もあると思います。なぜなら自分ではどうしようもない状況の方が多いからです。
そんな時は自分のストレスにポジティブに向き合う方法をとってもいいかもしれません。なぜならストレスには悪いストレスと良いストレスが存在するからです。
少し話はそれますが、人間には防衛本能が備わっています。そしてその防衛反応は人によって様々です、ストレスが掛かると自分の殻に閉じこもってしまう人、辺りに怒りをぶちまける人、暴飲・暴食で気を紛らわそうとする人、誰にも相談をせずに我慢をする人、などどなたにも思い当たる節はあると思います。
ストレスという側面だけで申し上げるなら、この中で良くない二つの行動は自分の殻に閉じこもる事と我慢をする事です。なぜなら自分一人で思い悩んでいいことはほとんど無いからです。
よほど根がポジティブな方は、思い悩んだ末に「よし!やろう!」という結論に至ることはありますが、多くの場合、自分はなんて仕事ができないんだ、効率よくできないんだ、と考えたり、心を閉ざしてしまうことで更に人間関係の悪化を招いてしまいます。
これによって起きる悪い流れが、さらに悪い流れを呼び込んでしまうのは悪いストレスを感じている状況と言えます。
反対に良いストレスの感じ方とは、上司に怒られても自分の為に怒ってもらっている、期待されていると感じたり、困難な状況に対して、自分が成長する機会が回ってきた!と感じたりとポジティブな対応をすることです。
まとめ
多くの方が頭を悩ませているストレスが引き起こす病、心身症について記事を書いてまいりました。
文中でも触れましたが、ストレスに起因する病の改善方法はストレスの原因を排除するか、十分な休息を得るか、ストレスに対する向き合い方のいずれかを改善するしかありません。
しかし、そのいずれも自分では出来ず、やってみても上手く改善出来ない時もあると思います。もしも誰にも相談できず、つらい状態を一人で耐えている方がいらっしゃいましたら、当院にご相談ください。
施術者と話したり、身体のマッサージで心と身体に余裕を持たせ、問題が解決することもあると思います。
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