なんだか足が動かしにくい、、?変形性膝関節症!

加齢によって起こる身体の変化というのは、個人差はあれど至る所に現れるものだと思います。人によっては顔にシワやたるみが現れたり、頭髪が白くなったり、あるいは身体に関していえばちょっとしたことでケガをするようになった、肩が動かしづらい、首が回らなくなったなどなど、、。

しかし、そういった身体の不調の中でも最も生活の質を低下してしまうのが腰と膝の衰えだと思います。それら二か所は日常生活においてよく使うことはもちろん、動かしづらくなってしまえば行動が制限され、好きなことを思いきり楽しめなくなってしまうからです。

けれど重要であればあるほど、疾患やケガがよく起きる場所でもあるので、出来れば30代を過ぎてからは注意していきたいものです。今回はそんな二か所のうち、加齢によって膝の変形や痛みを発生させる変形性膝関節症について記事を書いていきたいと思います。

実はこの変形性〇〇と続く疾患は膝だけでなく、首や腰、股関節などにも起こりうるものなので、当記事の内容が膝には来ていないけど、腰に感じる、首に感じる、という事があれば気にかけてみてください。それでは記事を始めてまいります。

変形性膝関節症とは?

それでは最初に膝の構造について確認していきましょう。膝は太ももの骨(大腿骨:だいたいこつ)とスネの骨(脛骨:けいこつ)の間に存在し、前側には膝のお皿といえる膝蓋骨(しつがいこつ)と中には骨同士をつなぐ十字靭帯と半月版、それから膝の関節から出来ています。

変形性膝関節症で重要になるのはこの中の膝関節です。関節というのは硬い骨同士がぶつかってすり減ってしまうことを防ぎ、生活内では歩くときや走る時、そして着地をしたときなどの衝撃を緩和させる働きを持っています。

つまり関節は膝のクッションという言い方も出来るのですが、このクッションは加齢とともに内部の水分が減少していき、それによって膝の曲げ伸ばしが困難になったり、痛みが出たり、最終的には変形したりしてしまうのが変形性膝関節症です。

変形性膝関節症の進行

この疾患は進行性の疾患といわれ、いきなり変形が起こったり、痛みが生じることはありません。歩いたり正座している時にふと、違和感や動かしづらさを感じるようになったり、時にはそれに痛みが伴ったりして、徐々にその症状が悪化していくのが大きな特徴です。

その後、痛みが継続して訪れるようになり、膝の曲げ伸ばしが難しいため、階段の上り下りがつらい、正座が出来ない、などの症状が現れだし、最終的には痛みが激しくなって歩行が困難になったり、軟骨がすり減ってしまい、骨同士が接触することで炎症を起こし膝が腫れあがったりして水が溜まっていくようになります。

そして最終的には膝の関節が上下左右に変形したり、男性でもO脚やX脚になっていったりもします。

まとめと予防法

今回は主に加齢によって起こる膝の疾患、変形性膝関節症について記事を書いてまいりました。それでは最後に予防法をご紹介して終わろうと思います。

変形性膝関節症の予防には運動やマッサージが最も効果的です。特に運動することは膝関節だけでなく身体全体にも良い影響を及ぼすのでお勧めしたいと思いますが、運動というとウォーキングやストレッチがすぐにピンとくると思います。もちろんそれらも大切ですが、変形性膝関節症の場合はハムストリング(ふとももの骨)や臀部(おしり)、ふくらはぎなどの筋肉量を上げることも重要です。

その理由はこれらの筋肉を鍛える事で下半身が安定し、膝にかかる負担を筋肉が補ってくれるからです。しかし注意点として予防のためとはいえ、普段、運動していない方がいきなり激しい運動をするとそれが発端となってケガを誘発する恐れがありますので、その点だけ注意してください。

ちなみに膝に負担のかかりにくい歩き方について記載しているサイトがありますので、下記に引用してみます。引用文にもありますが、歩き方というのはとても大切ですし、予防のため、健康のため、とやみくもにやっても効果が低くなります。また、肥満体系の方などはいきなり始めると腰や膝に負荷をかけることになりますので、無理の無い範囲から始めるようにしましょう。

膝に負担がかかりにくい歩き方

ウォーキングは気軽に行える全身運動ですが、歩き方を間違えると変形性膝関節症の症状を悪化させかねません。そこで、膝への負担を軽減する歩き方をご紹介します。

膝の負担を軽減する歩き方のコツ

  • 背筋を伸ばし、軽くお腹を引き締めて歩く。
  • あごを引き、視線は5〜6m先に落とす。
  • 歩幅は、足を着地するときに膝が軽く曲がる程度にとる。
  • かかとから着地して、次に親指の付け根に体重を移動し、つま先で大地を蹴る。
  • 腕は足の動きに合わせて軽く振り、首はまっすぐに保って揺らさないようにする。

変形性膝関節症の予防・改善には、ウォーキングを習慣化することが大切です。適度にからだを動かして、無理のない範囲で膝の筋肉を鍛えましょう。

引用:痛み With