予防に必要なのは普段の心がけ?尿路結石!
例えばギックリ腰などもそうですが、経験した方にとっては二度と起こってほしくない、けれど実際に経験するまでその痛みやつらさがよくわからないという不調があります。今回ご紹介する尿路結石もその一つです。
しかし、マレに漫画やメディアなどでも尿路結石が出来て痛みがすごいという表現をしていることがありますが、実は尿路結石は出来る位置によってほとんど痛みを感じないという方もいらっしゃいます。
けれど痛みがないというだけで腎機能の低下を生み出したり、わき腹や下腹部への激しい痛み、嘔吐、血尿なども引き起こすことがありますので、出来ないようには注意したいものです。今回はそんな名前は知っているけど経験者にしかよくわからない尿路結石について記事を書いていきたいと思います。それでは確認していきましょう。
尿路結石って本当はなに?
尿路という言葉を聞くと多くの方にとっては膀胱からペニスまでだろうというイメージを持っていると思いますが、実は腎臓~尿管~膀胱~尿道まで全て合わせて尿路と呼び、そのいずれかの箇所に結石が出来ることを尿路結石といいます。
ではこの結石がなぜ生まれてしまうのか、というお話ですが、腎臓内でシュウ酸カルシウム、リン酸カルシウム、尿酸などが飽和して結晶を生み出し、さらにその周りにカルシウムなどが付着することで結晶が成長していきます。
あまり聞きなれない言葉が多く出ているので具体的な説明をすれば尿路結石の元になるシュウ酸はホウレンソウ、レタスなどの葉のもの、タケノコ、紅茶、チョコレート、緑茶、コーヒーなどに含まれているのでそれらを多く摂取すると発生しやすくなります。
しかし実際問題、これらの食品を全く食べないというのは現実的ではありません。例えばほうれん草は鉄分を多く含んでいるので男性にも女性にも必要なものですし、紅茶、緑茶、コーヒーなどは食後かならず飲みたいという方も多いと思います。
そんな時はカルシウムが多く含まれた食品を一緒に取ると良いでしょう。カルシウムはご存知のように骨を作り出すのはもちろん、体内でシュウ酸を巻き込み尿ではなく、便として排出してくれます。ちなみにカルシウムが多く含まれている食品といえば魚全般、大豆、緑黄色野菜、煮豆、豆腐、納豆、ピーマン、ニンジン、カボチャなどが挙げられますのでこれらを意識して摂取するようにしましょう。
尿路結石にならない為には?
先のように食べ合わせを工夫することで予防できることもありますが、特に男性にはアルコールを飲んだ後は同量の水分を摂取するように気を付けていただきたいものです、尿路結石は男性の7人に1人、女性の15人に1人は一生のうち、一度は出来るといわれており、男性は働き盛りの時期、女性は閉経後に多く発症します。
つまり女性比べて男性の方が倍以上も発症しやすいといえるのです。また水分を取ること以外でも以下のような予防方法もあるので、気になる方は実践してみてください。
罹患・再発予防に向けて
■ クエン酸を摂る
クエン酸は、シュウ酸とカルシウム、リン酸とカルシウムが結合するのを抑制するため、カルシウム結石の予防に有効です。また尿中Phを上昇させ酸性尿を是正することから、尿酸結石、シスチン結石の予防にも有用です。果物や野菜に多く含まれますが、摂り過ぎはシュウ酸を多く摂ることにもなりかねないのでそこは注意が必要です。
■ 塩分や糖分を摂り過ぎない
塩分制限をすることで、尿中カルシウム排泄量が減少する効果があると報告されています。また、塩分を過量摂取すると、尿中クエン酸排泄量が減少してしまうという報告もあります。
糖分の摂り過ぎもまた、尿中のカルシウム排泄量が増加するとされています。
■ プリン体の多く含まれる食品や飲料を摂り過ぎない
プリン体は体内で代謝されて尿酸となり、過剰に摂取すると高尿酸血症や酸性尿を引き起こします。食品100gあたりプリン体が200㎎以上含まれるものを高プリン食といい、主に、肉類(レバーなど動物の内臓)、魚介類、干物などが挙げられます。これらを摂取しすぎないように、1日あたりプリン体の摂取量が400mgを超えないようにするのが望ましいとされています。
引用:同友会グループ
まとめ
今回は特に男性に注意していただきたい、尿路結石について記事を書いてまいりました。文中にもあるように無症状の方も多くいますが、結石が大きくなると血尿や痛みといった様々な不調を生み出す疾患です。
尿路結石にならない為の食事を取る方、というのはマレだと思いますが、よく言われているようにバランスのよい食事は身体を作ることはもちろん、健康にも欠かすことはできません。
またこのような知識があれば食事時にたったいっぱいの牛乳を飲む、アルコールやコーヒーを控えるなどの努力によって予防できる不調があるのも確かです。日ごろから運動したり、健康に気を付けて痛みのない日常を過ごしたいものですね。
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