「筋肉のコリ」とは?その原因や改善方法について
人の身体というのは大変、良く出来ているものです。例えば私たちは何気なく、物を取ったり歩いたり、物を考えたりし、それが当たり前のことであり、時にはそれらを煩わしいとさえ感じてしまう時がありますが、これらの行動が出来る事は神秘的ともいえる素晴らしいものです。
脳から始まる電気信号が脊髄を通って身体の隅々まで通った神経によって伝わり、骨格、筋肉、スジ、関節などがそれに呼応することで自分の思い通りに身体を動かすことが出来ます。しかしそういった精密な動きは例えばコンピュータの部品が一つ欠けると動かなくなってしまうように、歯車が狂ってしまうと身体には不調となって現れることになります。
その代表格といえば普段からの姿勢、パソコン画面を見続ける、長距離運転手やショップ店員の方々のように同じ姿勢を取り続けてしまうことで起こる身体の凝りです。これは軽度で言えば違和感があるぐらいで済みますが重症化していくと痛みを発したり、凝った個所をかばうようにして他の部位の凝りを併発したり、それによって疲れが溜まることでギックリ腰など筋肉に関するケガを生み出す要因にもなってしまいます。
今回はそんな身体の凝りについて色々と解説していきたいとおもいます。それでは記事を始めてまいりましょう。
筋肉が凝る原因は?
1日中デスクワークをしているような人の多くが悩まされる、肩凝りや首、背中の凝り。このような体の「凝り」は正確に言えばその部分の筋肉が凝る、つまり硬くなっている状態であることは誰もが知るところですが、では「なぜ筋肉が凝るのか」という点を正しく理解している人は意外に少ないかもしれません。
そもそも体の各部分の筋肉は、それぞれが連動することで特定の動作を可能にしています。例えば腰を曲げて体を丸める動作をするときには体の前面にある筋肉が縮みますが、それだけでは体が前に倒れてしまうため、それを防ごうと背面にある筋肉が前面の筋肉を引っ張っています。つまり対になる筋肉がシーソーのような動きをすることで、様々な姿勢をとったり動作を行ったりすることができているわけです。
この、対になる筋肉が引っ張り合うとき、縮む側の筋肉を「主動筋」、引っ張る側の筋肉を「拮抗筋」と呼びます。先ほどの例で言えば、身体の前面にある筋肉が「主動筋」、背面にある筋肉が「拮抗筋」。それぞれの動きを考えれば主動筋よりそれを引っ張って支える拮抗筋の方に大きな負荷がかかっていることは明らかですから、身体を丸めた姿勢を長時間続ければ、背面の筋肉の方が凝ってしまうのも当然なんですね。ですから長時間体を前方向に傾けたままになるデスクワークを続けている場合も、背中や首の後ろ側の筋肉が緊張し、硬くなって凝ってしまうというわけです。
筋肉の凝りを改善する方法は?
それで肩や背中、首が凝っているからといってその部分だけを自分でマッサージしたりストレッチしたりしても根本的な解決にはなっておらず、その時は楽になったような気がしてもやがてまた元の木阿弥になってしまいます。慢性的に凝っている人はもうその時点で、姿勢や日常的な習慣のせいで主動筋と拮抗筋のバランスが崩れてしまっているのです。
そのため、整体や整骨院などの専門院では、凝っている部分だけでなくその対となっている筋肉にもアプローチし、全体のバランスを取り戻すことで凝りの根本原因を解決します。また筋肉バランスを崩してしまった原因が姿勢の悪さにある場合には、身体の特定の部分を押したり引っ張ったりして骨格や骨盤にアプローチし、正しい姿勢がとれるように矯正します。ただし姿勢の悪さは長年にわたって培われ身体の「癖」になってしまっているものですから、これを本来の状態に戻すためには何度か専門家に通う必要があるでしょう。
筋肉の凝りを改善する方法は?
今回は身体の凝りに焦点を定めて記事を書いてみました。文中にもありますが、身体というのは精密であるがゆえにバランスを崩してしまうと他の部位も巻き込んで不調となって襲ってきます。
これを改善するには専門家にかかることが一番ではありますが、日ごろから正しい姿勢を維持したり、運動不足を改善するなどしていくと凝りを予防することが出来ます。しかし運動不足の解消、あるいは健康の維持の為とはいえ、いきなり激しいスポーツを行うとそれが原因でケガをしてしまうこともあり、注意が必要です。その際は下記のようにランニングから始めて、徐々にご自身の好きなスポーツを行うようにしていきましょう。
ランニング初心者が最初に行なうトレーニングとしておすすめなのはウォーキングです。ウォーキングは、ただ漫然と歩くのではなく、 普段歩くスピードより速く歩きます。
姿勢も重要で、背筋をまっすぐ伸ばし、腕はほぼ直角に曲げて肘をできるだけ大きく振り、歩幅は広く、かかとから着地してつま先で地面を蹴るようにしてスッスッと進むイメージです。
ウォーキングは、有酸素運動なので、ランニングに必要な持久力も鍛えられます。また、正しい姿勢でウォーキングすることで、良いランニングフォームを身につけられます。
最初は、このウォーキングを30分同じペースで続けることを目標にするといいでしょう。ウォーキングとたかをくくっても慣れないうちは30分でもかなりハードなはずです。 身体が慣れてくれば歩く時間を少しずつ長くしていきましょう。
引用:大阪マラソン ビギナーズインフォメーション
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