逆子かどうかはいつ分かる?逆子の原因は?
今回はそういったよく聞くけれど、、という言葉のなかでも妊婦さんに一定数存在する、逆子について確認していきたいと思います。胎児が安全にそして健やかに生まれてきてくれることを願わない方はいらっしゃらないと思いますが、逆子になってしまうと帝王切開で出産する場合も多く、母体に負荷をかけてしまったり、出産時に苦労してしまうこともしばしばです。
それでは逆子について確認してまいりましょう。
逆子とは?
実際に出産時に逆子である確率はおよそ3~5%ですが、実は妊娠中期までで逆子になっている確率は70%以上とも言われています。と言うのもその頃までは子宮に対して赤ちゃんがとても小さく、いわば「広い部屋」で赤ちゃんは活発に動き回ることができるからです。このため赤ちゃんは頭を上に向けたり横に向けたりと自由に向きを変えながら過ごしており、コロコロと頭の位置を変えるこの時期に逆子かどうかを調べてみても、ほとんど意味がないのです。しかしやがて成長していき赤ちゃんにとって子宮が狭くなってくると、重力の関係で一番重たい頭が下へ向いた状態になって定着します。この状態を「頭位」と呼びますが、妊娠間近、32~34週になっても頭位になっていない場合に、「逆子である」と判断されることになるのです。
逆子になる原因は?
また羊水が多すぎると赤ちゃんが動き回りやすくなり、頭位で定着しないまま大きくなってしまうことがありますし、双子などの多胎妊娠の場合どうしても子宮内のスペースが狭くなって、片方が、あるいは両方が回転できなくなってしまう可能性があります。
また「初産は逆子になりやすい」と言われることがありますが、これは経産婦と比べて初産婦の腹壁(腹腔を取り囲む壁)が緊張し硬くなっているため、赤ちゃんが回転しづらくなっているせいであると考えられます。一方、「逆子を宿しやすい体質は遺伝する」、「1人目が逆子だと2人目も逆子になる」などの意見もありますが、これらに関しては今のところ根拠となるものは見つかっていないようです。
まとめ
今回はなるべくであれば解消したい、妊娠期に起こる逆子について記事を書いてまいりました。文中にもあるように逆子は体質や骨格などによって起こる頻度は変わりますが、逆子であっても帝王切開などで安全に産むことは可能ですから、必要以上に恐れて、心身ともに疲弊しないよう気を付けてください。
しかし、せっかく生まれてきてくれるのであれば母子ともになるべくスムーズな出産が望ましいですから、出産前に出来る不安は全て改善するようにしましょう。それでは最後に昔から言われている方法ですが、逆子にいいとされるストレッチをご紹介して終わりたいと思います。
※ただし、昨今では逆子ストレッチは効果が薄いという見解も多く、必ず医師や専門家と相談の上、行うようにしましょう。
逆子体操について
逆子(骨盤位)を矯正するセルフケアとしてよく知られるのが逆子体操です。逆子体操では以下のポジションを取ります。
胸膝位(きょうしつい)
四つん這いになり、頭と胸を床について、ひざを立てながらお尻が高くなる姿勢を取ります。頭の下にクッションを入れるとやりやすくなります。
側臥位(そくがい)
横向きに寝ている姿勢。体の右側か左側を下にして横になります。
逆子体操は昔から行われていますが、体操を行ったことで逆子(骨盤位)が改善する確率が上がるわけではないことが分かっています。
おなかの赤ちゃんの位置が逆子(骨盤位)で悩んでいる妊婦さんの中には、逆子体操をしている人も多いので、ストレッチをやるつもりで取り組んでみるのもよいかもしれません。
引用:DNA先端医療株式会社
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