正しい寝姿勢とは?悩み別おすすめの寝姿勢

人生の三分の一は布団の中である、という言葉をよく耳にしますが、確かに誰にとっても睡眠は必要不可欠で一定時間の睡眠をとらなければ心身ともに疲弊していき、重症化してしまうと病を患う結果にもなってしまうので、日ごろの睡眠時間には十分に配慮したいものです。

けれど日々欠かせないものであるからこそ、幼いころからの眠り方や習慣が大きく影響し、幼児のころであれば問題のないうつぶせ寝などは大人になって身体が硬くなってくると首に痛みが出る寝違えのもとになったり、肩こりの原因になったりすることもあります。

今回はそんな寝姿勢に着目して記事を書いていきたいと思います。それでは一緒に確認していきましょう。

正しい寝姿勢のメリット

睡眠時間は足りているはずなのになんとなく寝起きが良くない・・・という場合、問題となっているのは「寝姿勢」かもしれません。「寝姿勢」とは言葉通り寝るときの姿勢で、これが睡眠の質を大きく左右することがあります。実際、睡眠は時間よりも質が大切と言われており、例え短時間の睡眠でも質が良ければ問題なし、逆に十分な睡眠時間を確保していても睡眠の質が悪ければ心身に悪影響を及ぼし、日常生活に支障を来すことさえあるのです。

従って睡眠の質と深い関係のある寝姿勢を改善するのは大切なこと。正しい寝姿勢によって睡眠の質が向上すると、疲労回復や免疫力の向上、記憶の整理や定着などの睡眠効果を最大限に発揮させることができますし、長時間のデスクワークなどで歪みがちな筋肉バランスや骨盤も、正しい寝姿勢でリセットし本来の形に整えることも可能です。

では「正しい寝姿勢」とはどんな姿勢なのかというと、基本的には背骨が緩やかなS字カーブを描いた状態をキープできる寝姿勢が理想的と言われています。この背骨の緩やかなS字カーブは立ち姿勢の基本で、その状態を寝姿勢でも保つことができれば、体にかかる負担を最小限に抑えることができるのです。従って、端的に言えば「正しい寝姿勢」とは立っているときの姿勢をそのまま寝かせた状態、つまり「仰向け」の寝姿勢、ということになります。

悩み別に見た、正しい寝姿勢

仰向けの姿勢は背骨のS字カーブを維持しやすく、かつ背中全体で体重を支えることができるため、最も安定した寝姿勢と言われています。血液の循環もスムーズになるため筋肉が凝りにくく、疲労回復にも効果的。猫背などの悪姿勢を防止したり改善したりするのにもおすすめです。また人は一晩のうちにおよそ20~30回寝返りをうち無意識に体温調整や体への負荷の偏りを予防したりしているのですが、仰向けの状態はこの寝返りも打ちやすいというメリットもあります。

これに対し横向きに寝ると体重による負荷が左右のどちらかに偏ってしまい体が歪みやすいのですが、腰の角度を自由に調整できるため、反り腰などで腰痛に悩まされている人にとっては横向きの姿勢の方が楽かもしれません。また仰向けだと舌が落ち込んで気道を塞いでしまうことがあるため、いびきや睡眠時無呼吸症候群の心配がある人には、横向きの方がおすすめです。

一方うつ伏せの姿勢は、体を歪めやすく胸部など様々な部位を圧迫する姿勢でもあるため、基本的にはあまりお勧めの姿勢ではありません。しかし横向きと同様気道を確保しやすい、またお腹が温められるためリラックスしやすいという点はメリットとなります。

まとめ

今回は状況別にみた寝姿勢について記事を書いてまいりました。文中にもあるように基本的に良いとされている寝姿勢はあるものの個人によって寝やすい姿勢というのは様々にありますし、姿勢がよくても違和感で眠れなくなってしまっては本末転倒です。

ですからどうしても寝姿勢が治せない、けれど腰痛などがひどい、などの場合は起きている時間に腰に負荷をかけない、あるいはなるべく正しい姿勢で日中活動できるように注意しましょう。それでは本文の最後に例えば寝姿勢の改善のためにも寝具を変更したい、という方に向けてマットレスの選び方を引用したいと思いますので、よければ参考にしてください。

店頭でマットレスの寝心地を試す際にチェックするポイントは、「仰向けに寝たときも、立っているときと同じS字姿勢が保てるように、マットレスが程よく沈んで体をサポートしてくれる」かどうかです。 背中を頂点にして、腰の凹みとお尻の一番高い位置を線で結んで、横から見た寝姿がS字の体勢になっているのが理想です。 マットレスが柔らかすぎると体が沈み込んでS字が保てません。

逆に、マットレスが硬すぎるとS字になっていても、マットレスと体との間に隙間ができて、出っ張っている部分にのみ圧力がかかってしまいます。 マットレスを選ぶときは、実際に店頭にあるマットレスに横になり、寝心地や体の沈み具合を試してみましょう。 仰向けだけでなく、横向きに寝る、寝返りを打つなどの姿勢を510分程度試し、不自然に感じるパーツや圧迫感がないかチェックします。 即決せずに、時間を置いてから再度試すことも重要です。

引用:cacom

寝姿勢

Posted by hiro