心配なのは子供だけじゃない?ゲーム障害!

様々な広告やCMなどを見ていると、本当にゲームの世界は進化したといえますし、その流行は日本に留まらず全世界で楽しまれるような存在になりました。

またインターネットの普及も相まって、以前は友人やコンピュータとの対戦が多かったゲームも顔などは見えなくても自分と同じようにゲームの前に座っているどなたかと協力・対戦出来るようになり、ゲーム人口はさらに増えたことと思います。

あるいはタイトルにもあるようにファミリーコンピュータで遊んでいる時分では、周りの大人はゲームを陳腐なものとして捉え、子供が欲しがるから買い求めるけれど、その実、勉強時間が削られたり、外で遊ばなくなったり、睡眠時間を削って遊んでいるなどといった事を心配していたかと思います。

しかし昨今の映画のようなグラフィックや感動できるストーリー展開などによって大人も興味を持ち、ゲームを通して友人や恋人が出来たり、といった話を聞く機会も増えてきました。ですがその反面、ゲームにハマり時間やお金などを散財している方も多いそうです。それでは詳しく確認していきましょう。

ゲーム障害とは?

冒頭にも少しありますが、ゲーム障害というのはゲームに集中するあまり、睡眠時間を取らなくなったり、食事も忘れてしまい、自分の力ではゲームをやめるという決断ができず、プレー時間を自分でコントロールできなくなってしまう疾患です。

またそのような状態ですから、仕事を疎かにしてしまったり、約束の時間に遅れたり、友人との時間が取れなくなり、人間関係にも影響を及ぼしてしまいます。厚生労働省はこのゲーム障害を依存症の一つと危惧し、様々な調査を行っており、その結果を引用してみたいと思います。

主な調査結果

○過去12ヶ月間に、85.0%(男性92.6%、女性77.4%)がゲームをしていた。

○ゲームをする機器は、男女とも「スマートフォン」(80.7%)が最も多く、次いで「据え置き型ゲーム」(48.3%)であった。

○ゲームをする場所は、男女とも「自宅」(97.6%)が最も多く、次いで「移動中」(32.5%)であった。

○平日における1日当たりのゲーム時間は、

・男性では、「1時間未満」が26.0%、「1時間以上2時間未満」が30.4%、「2時間以上3時間未満」が18.9%、「3時間以上」が24.6%(うち「6時間以上」は3.7%)

・女性では、「1時間未満」が57.1%、「1時間以上2時間未満」が23.1%、「2時間以上3時間未満」が9.3%、「3時間以上」が10.4%(うち「6時間以上」は1.6%)

引用:ゲーム依存症に係る関係府省庁の取組

引用文にもありますが、据え置き型だけでなく、昨今では無料で遊べるようなスマホゲームなども増えてきており、間口が広がったことで、幅広い層の方々がゲームをされているとわかりますね。

ゲーム障害かどうかを考える

前述していますが、ゲーム障害の大きな問題はいくつかありますが、まずは自分の力でゲームをやめることが出来なくなってしまうことが一つ挙げられ、その状態が続くと生活をしていても常にゲームの事を考えて集中できなくなったり、いかにゲームをするかを考え、仕事中にもゲームをせずにいられなくなったりもします。

またそういった前提からゲームにのめり込み、時間を減らす、あるいはゲームができない時間が続くようになるとイライラする、ソワソワする、気力がなくなるなどの症状が現れ、他にもクリアしたゲームであってもより、高度なレベルで、より上手くクリアしたいという欲望にかられて、さらに時間を費やすようになります。

そしてそれらの症状が12か月以上も続いている方がゲーム障害と診断され、この時にはギャンブルやアルコール依存症と同様に自分の力だけで解決することが難しくカウンセリングなどが必要になっていきます。

また当記事では大人の方にも障害が出るということに触れていますが、もちろん責任感が伴う仕事を抱え自制が利きやすい大人と異なり、中高生は自由に使える時間も多く、勉学に支障を来したり、不純異性交遊や援助交際の入り口となることも考えられますので、より注意が必要といえます。

まとめ

今回は昨今、素晴らしい進化をとげたゲームが引き金となり、依存症にまで発展してしまうゲーム障害について記事を書いてまいりました。文中でも度々触れているようにゲーム障害はすでに依存症の一つとして認定されており、気になる方は厚生労働省などが出している調査結果などを確認してみてください。

中高生の時はスポーツなどやりたいことが自由に出来る時期ですし、勉強や経験、恋愛など誰かと生きていく社会生活を身に着ける時期でもあります。もちろん昨今ではE-スポーツなどゲームの大会も広がり、悪い事ばかりとは言えませんが、のめり込みすぎには注意が必要です。

あるいはゲームを長時間していることは同じ姿勢を続けることを意味しています。これによって腰痛・肩こり、他にも関節などに影響を及ぼす疾患にもかかりやすくなるので、やはり注意が必要といえます。