スポーツにケガはつきもの!?スポーツ障害!!
スポーツを嗜む方にとって、もっとも大切なことは、ケガなく健康な状態で楽しくプレーできることですよね。しかし身体を動かしたり、他の選手と接触する機会の多いスポーツにケガはつきものです。
あるいは、そういった衝撃を受けたり、無茶な運動をしたりといった事以外でも、オーバーワークなど身体の使いすぎ、練習のし過ぎで発症してしまうケガもあります。今回はそれらを含めてざっくりとスポーツ障害について記事を書いてまいりたいと思います。
スポーツ障害の分類
冒頭でも少し触れていますが、スポーツ障害には大きく分けて2種類が存在します。急性スポーツ障害と呼ばれるものと慢性スポーツ障害と呼ばれるものです。
急性スポーツ障害とは、捻挫やうちみ、骨折など接触や衝撃によって起こるケガを呼び、慢性スポーツ障害とは、オーバーワークなど練習のしすぎや身体の動かし過ぎによって起こる疲労骨折や関節炎、あるいは変形などを総称して呼ばれています。
急性スポーツ障害はわかりやすいとおもいますが、慢性スポーツ障害はよくわからないという方もいらっしゃるかもしれません。例えば成長期によく起こるオスグッド症なども慢性スポーツ障害に分類されますし、サッカー選手に多い、股関節の疾患グロインペイン症候群、あるいは名前の通りですが、ゴルフ肘、テニス肘、野球肩、などもオーバーワークによって起こる慢性スポーツ障害の一つです。
スポーツを嗜まれた経験のある方はよくご存じと思いますが、スポーツにはそれぞれケガをしやすい部位が存在しますし、始めたては余計な力を入れてしまい、それによって疾患が生まれることもあれば、長いことプレーをしていると自分の持っている癖によって疾患が生まれる時もあります、次章でも触れますが、やはり自分の身体に合ったプレースタイルを見つけられるといいですね。
スポーツ障害を引き起こさない為には?
どんなスポーツでも同じですし、急性・慢性のどちらでもスポーツ障害を予防するには練習前のウォーミングアップと練習後のクールダウンです。もちろん、スポーツをする方々はこの重要性をすでにご存じの事と思います。
しかし、それらの重要性に気づけたという事はすでにそれらを怠って大なり小なりケガをした経験があるからです。なぜ言い切れるかというと、人間は体験からすべてを学ぶ生き物だからです。
ですから、このウォーミングアップとクールダウンの重要性を知らなければならないのはむしろ中学生や高校生の皆さまです。痛みの経験がないと、大人の言っていることが理解できずにこれを怠り、大きなケガの原因になる場合もあります。
あるいはウォーミングアップやクールダウンは欠かさずにやっているという場合、急性スポーツ障害は事故に近いものですからどんなに注意しても起きてしまう可能性がありますが、自身のプレースタイルを見直し、以前、痛みが走った箇所になるべく負担のかからない練習方法やプレースタイルを変更すると改善が見込めると思います。
応急処置「RICE」
それでは最後に、スポーツ障害を起こした際に行う基本的な応急処置「RICE」について説明していきたいと思います。これは症状によりますが、痛みを和らげたり、腫れを抑えるなどの効果があります。知っていると非常に便利なので、是非覚えてください。
「RICE」とは英語での4つの処置方法の頭文字を繋げてできた造語です。
・Rest(休息)患部を動かさないことです。
・Ice(冷却)腫れや炎症を抑えるために患部や、その周りを氷で冷やしましょう。*冷やし過ぎると凍傷になる可能性があるので、氷を直接ではなくタオルなどに巻いてからあてるといいでしょう。
・Compression(圧迫)患部を包帯やテープで巻きつけることで腫れや、内出血を抑えることが出来ます。圧迫が強すぎると血流が悪くなったり神経を圧迫することになるので、巻く力を加減しましょう。
・Elevation(拳上)患部を心臓よりも高い位置に置くことで血流を抑え、出血が軽減できます。
しかし、この方法はあくまでも応急処置ですので、なるべく早く専門家や、医療機関で適切な施術を受けるようにすると良いと思います。
まとめ
今回は捻挫やうちみといった目に見えてケガしていることがわかる急性スポーツ障害と、オーバーワークや練習集のし過ぎ、プレースタイルによって長い時間をかけて発症する慢性スポーツ障害について記事を書いてまいりました。
冒頭でも触れている通り、スポーツを嗜む方にとって一番怖いことはケガや故障によって大好きなスポーツが続けられなくなったり、練習をお休みしなくてはならなくなることです。
あるいはそうでなくても、付き合いで始めたゴルフやフットサルなどに参加できなければ、練習をしてきた意味がなくなってしまいます。また重症化したスポーツ障害はスポーツ中でなくても痛みを発するようになり、日常生活に支障を来すことにもなりかねません。
いつまでも、健康にそして楽しくスポーツをしていくためにも練習前後のウォーミングアップやクールダウンを怠らないようにしましょう。もしも、それでも障害が発症してしまった時、お気軽に当院までご相談ください。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません